DDLCをプレイして

皆様はdokidokiliteratureclub!をご存知だろうか。

この記事でネタバレを含むため、未プレイの方は閲覧はご遠慮いただきたい。

感想と考察

 

↓下からネタバレ

 

 

 

 

 

 

 

 

そもそも私がこのゲームを知ったのは、知り合いがこのことについて言っていたからである。

ストアページで詳細を確認したところ。かわいい女の子四人がいた。

あーよくある 萌え系ギャルゲーなのかな?と思ったところ、タグや注意書きに

 

精神的ホラー 心臓の弱い方や子どもはプレイを控えてください。

 

この時点でただのギャルゲー()ではないことがわかるだろう。もうwktkが止まらなかった。

なんとこのゲームは無料でプレイできる!(まあその無料なわけはプレイ後の皆様なら理解できるだろう) 

 

私は一週目はsayoriに夢中で、なによりあの展開に驚きを隠せなかった。

 

文化祭当日のmonikaとの会話で「あの子を今朝まで宙ぶらりんに......」というセリフがあるが、初見のときはsayoriを不安にさせて精神的に宙ぶらりんにしているという意味で捉えていたが、二回目のときは いやこれ物理的な表現だ(地から足が離れてるという意味で) と気づいた。

 

後やはりsayoriの自殺はmonikaが勧めてしまったんだと思う。

sayoriの手先が赤く染まっていることや、鬱カミングアウトのときの「monikaちゃんの言う通り...」というセリフからわかる。

(sayoriの部屋のカレンダーの隅が破けてるのは自分で破ったんだろうなあ)

 

主人公の「ゲームじゃないから云々」のところは、私は聞き流していた、早くセーブデーターをロードして、戻らなければ!と まあそんなのは甘い考えだったんですけどね。ゲームじゃないから、俺はこの先この罪を背負って生きるんだ。

 

しかしながらうまく作られているなー。

幼馴染で他のキャラより出番が多いし、文化祭準備での鬱のカミングアウトは、プレイヤーの心が傾いてしまうと思う。プレイヤーがsayoriを好きになるように誘導するようにできている。だからこそあの展開は度肝を抜かれた。

 

二週目に入ってsayoriが無かったことになっていて怖かった。

monikaに関しては、ホーム画面?のsayoriの絵がmonikaがだいぶ占めていることからこの女怪しいなとは感じていた(それと今までの言動から)

そもそも詩を作る段階からmonikaのキャラがいなかったり、たびたびメタネタを練りこんでくるあたり、何かあるとは思っていた。

 

だけどnatsukiの首を折れてこちらに向かってきたり(その時の彼女の言葉は痛々しかったが)、yuriの言動が恐ろしかったりで、

二週目のときはmonikaに心が傾いていた。怖いこと言わないし、何か話があるといったのに途中で次の詩にいったりといった出来事があったから。(唯一変わっていなかったから)

 

度々黒塗りで文字の修正が入るアレはmonikaによる修正だろうが、

顔もおかしくなっているときの修正は恐らくそのキャラの本心ではないだろう。

natsukiの「パパにボコボコにされる」はほんとのことだけど、yuriの様子がおかしいと詩を見せるふりして助けようとした後に入る「やっぱり取り消すわ」というセリフの修正は、完ぺきにnatsukiの本心ではないだろう。(このときは顔が無い)

 

そのことからyuriのクソガキ云々のところは本心だったと思う。それこそ本来の彼女ならそうは思わないだろうが、この時はmonikaによって歪められていたから....。

 

natsukiとyuriは様々な点で似通っている、自分に自信がなく、そのことから自分を凄く見せようと振る舞うのがnatsukiで、卑下するのがyuriだ。また人に理解されない趣味を持っていて、なおかつ自分の体にコンプレックスを持っている。

一週目の様な環境なら、良い友達になれると思う。(実際二人のやりとりを見ていてニヤニヤしていた)だからこそ二週目のここまで捻じれてしまった二人(natsukiは最後までyuriのことを心配していたが)を見て悲しくなった。

 

yuriが自殺した後週末を二人で過ごす()のだが、血がどんどん赤黒くなって、yuriの目や頬がこけていく演出はゾッとした。

 

monikaの世界に行った後、私はどうすればいいのかわからなかった。

それと同時にmonikaに対しての憎しみが消え去っていた。私は彼女に同情していたのだ。だがあまりにもキャラクターファイルのことについて言うのでこれはフリなんだと思った。(もしくは今までの行動を反省した彼女が消えたくてわざと言っていたのかもしれない)

 

この時、monikaとは色々な話をする。その時の会話から考察してみたのだが、元々この世界は「様々な暗い秘密を持った女の子と恋愛していくゲーム」だったのではないか。

 

攻略できる3人は、いずれも何かしら暗い秘密を持っていて、sayoriならうつ病、yuriなら自傷行為、natsukiなら父親からの虐待など、ここで疑問を持ったのだが、sayoriやyuriがそういった設定なのは、DDLCにおいて必要だったが、natsukiに関しては父親からの虐待という設定は蛇足ではないか、と。

匂わせるだけで、monikaがそれを利用したりしなかった。ではなぜ?

 

monikaとの会話で物を上達させるアドバイス的な会話があるのだが、そこには「一週目では大変だったことも、二回目に振り返ってみたら大したことなかった」

といったことを言ってくるのだが、そこから私はmonikaはループした世界を生きていた?と感じた、クラスの人気者のmonikaとあるが、勉強ができたりするのはもう何回も同じ学校生活を送っているからではないのか。私はそう感じた。

 

ということはDDLCというゲーム以前にそういったシステムがあり、そのシステムではmonikaはアドバイスキャラだったのではないか。だから他の三人の事情に詳しく、なおかつプレイヤーの存在に気付いた。(そういったお助けキャラは元々メタ的)またnatsukiの蛇足な設定にも頷ける。そういった設定が生かされていたシステムのゲームがあったのでは...。

 

またyuriが自傷しているとわかるシーンで逆再生?が起き、気付かなかったままゲームが進行するが、疑問に思ったのは私だけじゃないと思う。

なぜそういったことをする必要が?と。

やはりそこも元々のゲームではyuriの自傷がばれるシーンがあってそこからyuriのルートに入ってしまう(親密度があがってしまう)といったのがあったのではないか。

それを知っていたmonikaは無かったことにしたかった。だから逆再生した。

 

「どんなに頑張っても攻略対象になれない」「傍観したままの私の前で他の女の子と...」

 

そもそもDDLCではmonikaがここまでプレイヤーに心を寄せるのは早すぎでは?とは感じていた。だがそういった経歴があるならば、わかる気がする。

勝手な推測だが、去年は同じクラスメイトだったということから、前の世界(元々のゲーム?)では時間軸は去年からで、同じクラスメイトのmonikaから情報をもらっていたのでは?

ゲームの説明にもある通り、DDLCというゲームはmonikaが文芸部を設立したゲームと説明しているし、どうにかしてプレイヤーと恋愛がしたかったmonikaがシステムをいじくりまわしたのがDDLCだったのだと思う。

 

だがそのDDLCというゲーム自体キャラを歪める元凶だったのだ、三人になった文芸部sayoriがmonikaと同じようなことをしようとするのは、DDLCでの部長は、このゲームのことを理解し、主人公と二人きりの世界に行こうと行動するのではないか。

それでmonikaはここには幸せはない、といってゲームを消すんだ。

DDLC内で練習したピアノとともに。

 

真EDでsayoriが暴走しなかったのは、全員と仲良くしたから、DDLCのシステムによって歪められなかったからだと思う、sayoriはmonikaのことを覚えていて、なおかつプレイヤーの努力を思い出したんだ。「皆プレイヤーのことが好きだよ」(だからこのゲームを削除する)

 

 

つらつらと書き殴ってしまったが、言いたいことが伝わっていたら僥倖である。

自分はびっくり系が苦手で、何回dokidokiどころか心肺停止するわボケ!と思ったことやら.....(ほんとnatsukiの首を折れてこちらに向かってくるシーンは今でもトラウマ)

 

でもネタバレ無しで自分の力でエンディングまでいけたのは、本当によかった。

もうこの四人のキャラが普通に好きすぎて、普通のぎゃるげがしたくなったほどだ。

それかこの四人が仲良く部活動しているのを見るだけでもいい。

 

エンディング後はぼーっとして胸がDDLCでいっぱいになってしまったし、納得できない思いもあったので、真EDを見ようと思った。

ネットでは真EDは蛇足、見なくてもいい、などとあったがそんなことはなかった。

真EDのあの言葉はsayoriの本心だし、monikaの意思を受け継いでいるところが、この四人はいい友達だったんだ....友達だったんだよ....。と思えることができたし。

プレイ後の心の在り方はまったく変化していた。

 

ただし二回目であっても、心が削られたし、このゲームは確率でいろいろ変化するので、慣れるということはなかった。

特別な詩で、sayoriのシアワセっていう画像が出たり、フォルダにできたあの画像が延々とながれたり...、monikaが立っているだけだったり....怖すぎる。

natsukiちゃんの好きな父親という詩は、普通に心が削れられた。

だけどなあ二週目の教室の後ろに首つったsayoriの絵を張るのはやめろ!

 

いろいろまだ見ていないものもあるが、もうプレイする気力はないし、起動したくないのが本音である。

たった六時間のプレイだったが、私の心に大きな爪痕を残したのは事実である。

もうやらないが、やってよかったと思えるゲームだった。

 

最初は無料なのが不思議だったが、あるいみ詐欺ゲーであるし、気楽にプレイしてもらえるというのが大きいな。

 

こんなところで記事を書くのを終えたいと思う、ここまで見てくれてありがとうございました。just monika